猫がゴロゴロ鳴く理由
~その可愛い音の中に隠された、猫の気持ち~
猫が「ゴロゴロ」と喉を鳴らす音。静かな部屋の中でその音を聞くと、不思議と心が落ち着きますよね。
でもこの音、ただ「気持ちいいから」だけではないのです。猫のゴロゴロには、驚くほどたくさんの理由と意味が隠れています。今回は、科学的な研究や猫の行動学の視点から、この“癒やしのサウンド”を少し深掘りしてみましょう。
🐾 1. ゴロゴロ音は「安心」と「幸福」のサイン
多くの猫がゴロゴロを鳴らすのは、心からリラックスしているとき。
お気に入りの毛布の上で丸くなっていたり、飼い主に優しく撫でられていたりするとき、猫は喉の奥の筋肉を細かく震わせてこの音を出します。これは「私は今、安心して幸せだよ」というメッセージ。
面白いのは、猫自身もこの音でさらにリラックスできるという点です。人間が深呼吸で落ち着くように、猫もゴロゴロで自分の気持ちを落ち着けています。
つまり、猫にとっての“セルフヒーリング”なのです。
🐾 2. 実は「助けて」の意味もある
一見ご機嫌そうに見えるゴロゴロですが、実は「体調が悪いとき」にも鳴らすことがあります。
これは、痛みや不安を感じたときに自分を落ち着かせるため。また、一部の研究では、ゴロゴロ音の周波数(25〜150Hz)が骨や筋肉の修復を助ける可能性があるとも言われています。
猫がケガをしたり、出産の前後で疲れていたりする時に静かにゴロゴロ鳴らすのは、「自分を癒している」サインなのかもしれません。
飼い主としては「甘えているのかな?」と思うことも多いですが、体調が優れない様子があれば注意して見てあげましょう。
🐾 3. 飼い主とのコミュニケーションの一部
猫は、ただ眠いときだけでなく、あなたと関わりたいときにもゴロゴロを使います。
「そばにいて」「撫でてほしい」「ごはんがほしい」など、甘えや信頼の気持ちを伝えるための言葉代わりです。
飼い主に近づいてゴロゴロしながら見上げる姿は、「あなたが好き」というサインそのもの。
このときは、優しく声をかけてあげると猫の安心感がさらに深まります。
ちなみに、猫同士ではほとんどゴロゴロを使わないことが多く、人間との関係の中で特に多く見られる行動です。つまり、あなたの猫がよくゴロゴロするのは、それだけ信頼されている証拠なのです。
🐾 4. 子猫の頃から学ぶ「安心の音」
子猫は生後数日でゴロゴロを鳴らすようになります。母猫が授乳中にゴロゴロ鳴らすと、子猫も安心し、反射的に応えるようにゴロゴロ鳴らします。
この「音のコミュニケーション」が、親子の絆を深める役割を果たしているのです。
だからこそ、成猫になっても「安心=ゴロゴロ」という記憶が残り、飼い主といるときにもその音を使うようになります。
あなたの膝の上で猫が喉を鳴らしているのは、まるで子猫の頃の安心感を思い出しているのかもしれません。
🐾 5. 鳴き声だけでなく「体全体」で感じよう
猫のゴロゴロは、必ずしも耳で聞こえるとは限りません。
体を撫でているとき、喉や胸のあたりにかすかな振動を感じたら、それが“無音のゴロゴロ”です。
声にならないほど小さい音でも、気持ちは同じ。猫はその瞬間、確かに安心しているのです。
逆に、耳や尻尾がピンと立ち、体が緊張しているときは「ゴロゴロしているようで実は不安」な場合もあります。
表情やしっぽの動きも一緒に観察してあげると、猫の気持ちがより分かるようになりますよ。
🐾 6. 飼い主も癒やされる「共鳴効果」
実は猫のゴロゴロ音は、人間にも良い影響を与えることが知られています。
低周波のリズムは副交感神経を刺激し、リラックスやストレス軽減の効果があるといわれています。
だからこそ、猫のそばにいると不思議と安心できるのです。
夜、静かな部屋で猫のゴロゴロを聞きながら過ごす時間は、まるで自然の中で深呼吸しているような癒し。
猫もあなたも、お互いの存在で穏やかになっているんです。
猫のゴロゴロには、感情、健康、そして愛情がたっぷり詰まっています。
もし今日あなたの猫がゴロゴロと喉を鳴らしていたら、それは「あなたと一緒にいる時間が幸せ」という最高のメッセージ。
その音を聞ける幸せを、ぜひ大切に感じてくださいね🐾
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